コラム

2021.04.05

新型コロナワクチンに関するQ&A

●大田区での新型コロナワクチンの予定はどうなっていますか?

高齢者の入所施設から先行して開始となる方針です。その他の住民への集団接種も並行して進められますが、当初の予定より1~2か月程度の遅れが生じています。優先接種となる65歳以上の高齢者に接種券が送付されるのが5月の中~下旬となる見込みです。集団接種だけでは接種が進まないため、かかりつけクリニックを「サテライト型接種施設」とする個別接種体制の整備も進められています。

  • ●新型コロナワクチンの接種の流れはどうなりますか?
  • 1、大田区から接種券を受け取る
  • 2、予約をする
  • 3、接種券と本人確認書類を持参して接種会場に行く
  • 4、予診票を記入し接種を受ける
  • 5、接種後1530分、会場で安静にして様子をみる

  • ●大田区の集団接種会場はどこですか?

大田区民プラザ、大田区民ホール・アプリコ、池上会館、蒲田地域庁舎、大森地域庁舎、調布地域庁舎、糀谷羽田地域庁舎、嶺町集会室、六郷地域力推進センターが想定されています。

  • ●接種会場は選べますか?

選べます。集団接種会場または接種を実施している医療機関で接種を受けて下さい。

  • ●学校や職場で新型コロナワクチンの接種ができますか?

現在は予定されていません。

  • ●大田区民ではありませんが、大田区で新型コロナワクチンを接種できますか?

原則的にはできません。住民票所在地での接種となります。しかし、以下のような国が定めた「やむを得ない事情」に該当する方は大田区での接種が可能です。

・申請の手続きが必要な方

□出産のために里帰りしている妊産婦

□単身赴任者

□遠隔地へ下宿している学生 など

・申請の手続きが不要な方

□入院・入所者

□基礎疾患を持つ者が主治医の下で接種する場合

□災害による被害にあった方 など

  • ●ワクチンの効果はどうですか?

ワクチンを接種した人の方が、接種していない人よりも、新型コロナウイルス感染症を発症した人が95%少なかったと発表されています。

インフルエンザワクチンの予防効果が、概ね50%程度ということを考えれば、非常に高い効果と言えます。

  • ●ワクチンの効果はどのくらい続くのですか?

臨床試験や接種が始まってから時間があまり経過していないことから、効果の持続期間については明らかになっていません。

  • ●ワクチンの接種に費用はかかりますか?

全額公費となりますので無料で接種できます。

  • ●ワクチンの接種回数と接種間隔はどうなりますか?

合計2回の接種が必要です。ファイザー社のワクチンは、1回目の接種から3週間後に2回目の接種を受けます。

  • ●接種する新型コロナワクチンの種類は選べますか?

選べません。現在日本はファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社からワクチンの供給を受けることになっており、接種を受ける時期に供給されているワクチンを接種することになります。ただし、2回目の接種では1回目に接種したワクチンと同じ種類のワクチンを接種する必要があります。

  • ●ワクチンの副反応にはどのようなものがありますか?

接種後に、注射した部分の痛み、疲労感・倦怠感、頭痛、筋肉痛・関節痛、悪寒、発熱などがみられることがあります。これらの症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。

  • ●アナフィラキシーではどのような症状が出ますか?

アナフィラキシーは薬や食物などが身体に入ってから短時間で起きるアレルギー反応です。じんま疹、腹痛・嘔吐、息苦しさなどの症状が見られます。血圧低下や意識レベルの低下を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼びます。 

米国でファイザー社の新型コロナワクチン接種後に報告されたアナフィラキシーは、90%が接種後30分以内に症状が現れています。

  • ●ワクチンの接種を受けた後に副反応が起きた場合の救済制度はありますか?

あります。新型コロナワクチンに限らずワクチン接種全般で、副反応による健康被害が生じた場合の救済制度が設けられています。ワクチン接種によって健康被害が生じて治療が必要になったり障害が残ったりした場合に、医療費や障害年金の給付を受けることができます。

  • ●高齢者の優先時期を逃がしてしまうとワクチンは接種できなくなりますか?

いいえ。優先時期を過ぎても接種は可能です。

  • ●新型コロナウイルスに感染したことのある人は、ワクチンを受けることができますか?

できます。ただし、新型コロナウイルスに感染してから数か月間は再感染するリスクが低いと考えられるため、ワクチン接種時期を遅らせても良いと思われます。

  • ●子供は新型コロナワクチンを受けることができますか?

16歳に満たない方は新型コロナワクチンの接種を受けられません。

  • ●新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に受けることができますか?

できません。新型コロナワクチンとその他のワクチンは、互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。

  • ●血液をサラサラにする薬を飲んでいますが、新型コロナワクチンを接種することはできますか?

できます。ただし、新型コロナワクチンは筋肉注射なので、接種後の出血を防ぐため2分以上しっかりと押さえる必要があります。血液をサラサラにする薬を内服している方だけでなく、血小板減少やその他の血を固める機能に異常がある方も同様に注意が必要です。