コラム

2020.04.17

新型コロナウイルス感染症流行における「こころの健康維持」

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パン デミック)は、世界中で深刻な健康上の脅威を引き起こしていま す。そして、その対策として各国政府は、自宅待機や自主隔離、 社会的距離の確保など様々な施策を打ち出しています。それらの 対策は、医学的には感染拡大を抑えるために不可欠ですが、こうした慣れない生活スタイルが新たにはじまることは、こころの健康を保つために必要な日常生活上のバランスを大きく崩してしまう危険性があります。
こころ穏やかに過ごすために役立っている、最も重要な脳のメカニズムのひとつが、体内時計と呼ばれるものです。体内時計の働きを保ち、規則的な日常生活を送るために役立つポイントをご紹介します。

<日常生活を規則的に送るための自己管理術>

● 毎日、決まって行う日課を設定しましょう。

● 毎日、同じ時刻に起きましょう。

● 毎日、一定時間を屋外で過ごすようにしましょう( 密閉・密集・密接 の3密を避けて)。

● もし外に出られないとしても、少なくとも2時間は窓際で過ごし 日光を浴びましょう。

● 在宅での仕事や学習など毎日行う活動は、やる時間を決めましょう。

● 毎日、運動をしましょう。

● 毎日、同じ時間に食事をしましょう。

● 人との交流は、たとえ社会的距離確保の期間中であっても大切です。考えや気持ちを分かち合えるような方とコミュニケーションの機会を持つようにしましょう。

● 日中の昼寝(特に午後遅くの昼寝)は避けましょう。

● 夜間に明るい光(特にブルーライト)を浴びるのは避けましょう。コンピュー ターやスマートフォンのディスプレイも含まれます。

● 自分自身に合った起床と就寝の時間を決め、一貫してその睡眠リズムを保つ ようにしましょう。

以上、国際学会により共同で発表されている提言の日本語翻訳版の改変です。