キャップバックスは「成人の現実に合わせて進化した新しい肺炎球菌ワクチン」です。
重症肺炎を防ぎ、これからの生活を安心して過ごすための、大切な備えのひとつです。
●新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」は、どんな人のためのワクチンですか?
肺炎の重症化リスクが高くなる成人・高齢者のために開発された肺炎球菌ワクチンです。
年齢を重ねたり、持病があったりすると、肺炎は「かかりやすく、治りにくい病気」になります。キャップバックスは、そうした現実を踏まえて登場しました。
●そもそも、なぜ肺炎は年齢とともに怖くなるのでしょうか?
肺炎の死亡率は年齢とともに大きく上昇します。
60~64歳と比べると、75~79歳では約9.7倍にまで高くなるというデータがあります。
「ただの風邪の延長」と思われがちな肺炎ですが、高齢者では命に関わる病気です。
●持病があると、肺炎のリスクはどれくらい高くなりますか?
がん、糖尿病、慢性肺疾患、心疾患、腎疾患などがあると、肺炎にかかるリスクは約2~5倍に高まります。
「年齢+基礎疾患」が重なることで、肺炎はより深刻な病気になります。
●肺炎の原因で、最も多い細菌は何ですか?
日常でかかる肺炎(市中肺炎)の原因で最も多い細菌が肺炎球菌です。
つまり、肺炎対策を考えるうえで、肺炎球菌への対策はとても重要です。
●肺炎球菌には、そんなに種類があるのですか?
肺炎球菌には90種類以上の「血清型」と呼ばれるタイプがあります。
すべての肺炎球菌に効くワクチンは存在せず、「どの血清型をカバーするか」がワクチン選びのポイントになります。
●「侵襲性肺炎球菌感染症」とは、何が怖いのですか?
肺炎球菌が血液や髄液など、本来無菌の場所に侵入する重篤な感染症です。
発症した人の約22%が死亡し、約9%に後遺症が残るという報告もあります。
●キャップバックスは、なぜ「新しい」と言われるのですか? キャップバックスが日本で使用可能となったのは2025年10月のことです。 成人で問題となる血清型は、時代とともに変化しています。
キャップバックスは、現在の成人で実際に問題となっている血清型を重視して選ばれたワクチンです。
●キャップバックスは、どれくらいの血清型をカバーしていますか?
侵襲性肺炎球菌感染症の原因となる血清型の80.3%をカバーしています。
これは、従来の定期接種ワクチンよりも高いカバー率です。
●従来の「ニューモバックス」と、何が一番違うのですか?
最大の違いは効果の持続です。
ニューモバックスは約5年で効果が弱まるため再接種が必要でしたが、キャップバックスは1回の接種で長期的な免疫効果が期待されています。
●本当に、再接種はしなくてよいのですか?
現時点では、生涯にわたる免疫効果が期待されると考えられており、再接種は不要とされています。
「何度も打たなくてよい」という点は、身体的・心理的な負担の軽減にもつながります。
●すでにニューモバックスを接種していますが、どうすればよいですか?
ニューモバックス接種から1年以上経過していれば、キャップバックスを接種可能です。
現在はニューモバックスを5年ごとに再接種することは、原則として勧められていません。
●なぜ、肺炎球菌ワクチン接種の考え方が変わったのですか?
キャップバックスの登場を受けて、専門学会の合同委員会が接種方針を改訂しました。
科学的根拠に基づき、「より効果的な選択肢」が示された結果です。
参考サイト:65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第7版)
https://www.jrs.or.jp/activities/guidelines/file/65yrs_vaccine_ver7_20251027.pdf
●キャップバックスは、誰が接種を検討すべきですか?
65歳以上の方、または基礎疾患のある方は、肺炎リスクが高いため、接種を検討する価値があります。
「元気だから大丈夫」と思っている方ほど、予防の意義は大きいと言えます。
●肺炎球菌ワクチンを打てば、肺炎は完全に防げますか?
すべての肺炎を防ぐわけではありません。
しかし、重症化や命に関わる肺炎を防ぐ効果が期待できることが、ワクチンの最大の目的です。
●ワクチン以外に、肺炎予防のためにできることは何ですか?
手洗い・マスクなどの感染対策、基礎疾患の治療、十分な睡眠や栄養管理が重要です。
そのうえで、ワクチン接種を行うことが大切です。















